「高い声を出せば女性の声に聞こえるはず」「低い声なら男性の声になるはず」
ボイトレを始めたばかりの頃、多くの人がこう考えます。でも、実際に録音してみると「なんだか無理してる裏声みたい」「ただ声を押し殺しているだけ」…そんな経験はありませんか?
実は、声の性別を決める決定的な要素は、高さ(ピッチ)よりも「響き(サイズ感)」にあるんです。
1. 楽器でイメージしてみよう
声の仕組みは、楽器に例えるとわかりやすくなります。
たとえば、バイオリンとチェロを想像してみてください。
- バイオリン(女声のイメージ): 本体が小さく、きらびやかで高い音が響きます。
- チェロ(男声のイメージ): 本体が大きく、太くて深い音が響きます。
もし、大きなチェロで無理やり高い音を出しても、それは「高い音の出るチェロ」であって、バイオリンの音には聞こえませんよね?
人間も同じです。体のサイズ、特に「喉(のど)というスピーカーのサイズ」を変えてあげないと、性別の印象は変わらないのです。
2. 「響き」を変えるスイッチはどこ?
「喉のサイズなんて変えられないよ!」と思いましたか? 実は、筋肉の使い方ひとつで「擬似的に」変えることができるんです。
ポイントは「空間を狭く、小さくする」こと。
1. 喉仏(のどぼとけ)を少し上げる意識を持つ(唾を飲み込む時の動き)。
2. 口角を上げてニッコリ笑う(口の中の空間を平たくする)。
これによって共鳴するスペースが狭くなり、バイオリンのような明るい響き(高いフォルマント)が生まれます。
ポイントは「空間を広く、深くする」こと。
1. あくびをする時のように喉の奥をガバッと開く。
2. 胸に手を当てて、声を出した時にビリビリ響くのを感じる。
これによってチェロのような太い響き(低いフォルマント)が生まれます。
3. アプリで「サイズ感」をチェック!
この「喉の空間コントロール」が上手くいっているかどうかを確認するのが、Xrosswave Voice Supporter のグラフです。
グラフの「F1(赤色の点)」に注目してください。
この数値が高いほど「喉仏が上がって空間が狭くなっている(=女性的)」状態、低いほど「喉が開いて空間が広くなっている(=男性的)」状態を示しています。
ピッチ(青い線)だけを追いかけるのではなく、まずはこの「響きの土台作り」から始めてみませんか?
響きが変われば、無理に高い声・低い声を出さなくても、自然と「なりたい性別」の声に聞こえるようになりますよ!